マニラに閉じこめられた話。

フィリピンの首都、マニラへの週末弾丸旅行。

 

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中身が薄いながらも土曜日と日曜日の2日間の旅程を終え、予定どおり、定刻の3時間前にニノイアキノ空港に到着しました。

 

セブパシフィック航空のカウンターがある第3ターミナルは新しく、非常に快適な空間。早々にチェックインを終え、プライオリティ・パスで利用可能なPAGSSラウンジに入りました。

PAGSSラウンジは、ANAの上級会員向けラウンジを兼ねているだけあり、食事、アルコールともに非常に充実していました。サンミゲルのビールサーバーもあるし、ジンに至っては4種類もそろえられています。

評判の特製牛丼はこの日はなかったものの、フィリピンのお粥であるLugawにチキン、焼きそば。旅行中、ご当地グルメを一切食べなかった分、ラウンジでフィリピン気分を満喫します。

 

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窓際で飛行機を眺めながら、搭乗時間ギリギリまで優雅な時間を過ごしました。

 

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しかし、よかったのはここまで。

 

搭乗時間の20時15分を過ぎても、一向に動きがありません。

これだけならよくある話ですが、それにしても動かない。

 

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10分、20分、30分。時間は刻々と過ぎていき、まわりもざわざわしだします。

そして、空港のスタッフがタブレットに中国語で何かを表示し、ほぼすべて中国人の客の束に見せました。

 

本日午後のタール火山の噴火により、離着陸すべて見合わせ。

 

このとき、この日の正午ごろ、マニラの南方約60kmに位置するタール火山が噴火したことをはじめて知りました。

火山灰は風に乗ってマニラ首都圏へ。何も知らずイントラムロスをうろうろと歩いていたわけですが、もしかすると火山灰をたっぷり吸いこんでいたのかもしれません。

 

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結局、その日は全便欠航。

翌朝に上海で出勤するのは100%不可能、欠勤確定と相成りました。

 

しばらく搭乗口でねばりましたが、振替などの目処は立たず。

セブパシフィック航空の便の振替を待っているといつになるかわからないので、急いで新たに航空券を探し、韓国経由で翌日夜に上海に戻るアシアナ航空のフライトを確保しました。その時点でExpediaで予約できた唯一の便。とりあえずは安堵です。

 

帰りのフライトは翌日正午発。そのときには既に夜の23時。

ホテルを探すのをあきらめ、そのまま空港で夜が明けるのを待つことにしました。24時間営業のラウンジを使うつもりでしたが、もとの航空券は既に無効、泣く泣く制限エリア外に戻り、硬いイスで一晩を過ごさざるを得ません。

幸い、第3ターミナルは広く清潔で、イスの空きもそこそこありました。治安も気にならず、つかの間の休息です。

 

寝て起きたら事態はよくなっているだろう、と勝手に期待していたものの、翌朝、相変わらず全便欠航のまま。

 

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しかし、その日の運航予定を見ると、午前中のフライトは軒並み欠航になっているのに対し、お昼以降は欠航の便とそうでない便が混在しています。おそらく、午後から徐々に復旧させていく予定なのでしょう。

改めて航空券を探したところ、昨晩予約したアシアナ航空の便と同じ時間に出発するフィリピン航空の便にも空きが出ていました。こちらはマニラから上海への直行便。アシアナ航空の便を予約したExpediaに確認したところ、手数料を払えばキャンセルできるとのことなので、保険のためにこちらのフィリピン航空のチケットもダブルでブッキング。どちらかが飛べばラッキーというつもりでお昼を待ちます。

その後、アシアナ航空は数時間の遅延、やがては取消の通知が来ました。一方、フィリピン航空は、フライトの3時間前になっても欠航の案内は来ない。これはいけると感じ、一晩を過ごした第3ターミナルからフィリピン航空が出発する第2ターミナルへ。

 

第2ターミナルのチェックインカウンターはごったがえしています。どうやら空港は動きはじめたようです。

 

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1時間ほどならんで無事にチェックイン完了。搭乗口でそのときを待ちます。

昨日には到着していたであろう飛行機の機体には火山灰が積もっています。

 

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12時の搭乗予定時刻を過ぎる。まあ、これは予想どおり。

14時ごろ、その日の第1便がようやく離陸。以後、飛行機が離陸したり着陸したりする姿がちらほら見えだします。

15時、16時。でも、一向に呼ばれない。せわしなく搭乗督促のアナウンスが流れるも、その行先は香港だったりシンガポールだったり。欠航を免れた飛行機の順番待ちかと思っていたのですが、どうやら上海行きは順番を抜かされている模様。

 

そして、17時。朝から辛抱強く待っていたぼくたちにSMSで残酷な通知が届きました。

 

取消。

 

当然のごとく、あたりは騒然となります。

ほかの便は飛んでいるのになぜ飛ばないんだ、なぜ何時間も待たせるのか。

 

昨日から24時間近く空港で過ごしていたぼくはさすがに限界。その日は早々にあきらめ、空港近くのホテルを急遽確保。同時に翌朝のフライトを予約し、次の日にすべてを賭けました。

ちなみに、そのフライトは午前6時台発のフィリピン航空、価格は833ドル。米ドルです。466元、約7千円の貧乏旅行はもう過去の話になりました。

 

その日は1泊3千円の安宿に泊まり、翌朝の午前3時、ニノイアキノ空港の第2ターミナルに再度アタック。

 

半日前にも見たこの光景。今度こそ見納めになってくれ。

 

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そして、いよいよ待ちに望んだ「BOARDING」の文字。

 

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土日の弾丸旅行のはずが、上海に戻ったのは火曜日のお昼でした。社会人としてあるまじき失態。でも、無事に帰ってこれて本当によかった。